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農業会計において重要なのは「観察」することです

農業経営は、大きく分けると家族で行う家族農業経営と、法人によって行われる、法人農業経営の2種類があります。 農業会計において重要なのは「観察」となります。 農産物がどのように育っているかを観察し、その資産価値を見極めることになります。 そのため、農作物の出来高が良ければ資産状況は向上しますし、 反対に不作であれば悪化するということになります。

農業経営において重要となる構成要素は、土地、労働力、資本が基本3要素となっています。 近年ではこの3要素に加えて、情報という要素が重要であるという、考え方が浸透しています。 基本の3要素に、情報という4つ目の要素を加えることで、調達・生産・販売を、円滑に効率よく行うことができます。 また、基本3要素の中でも特に重要になるのが担い手となる労働力の確保です。 労働力の高齢化が進んでいるため、後継者を育てることが重要となっています。

農業経営における会計は、一般的な会計の仕組みが上手く適合しません。 通常、資産管理や生産管理、原価計算といったものは、 入力と出力が一定の関係にありますが、農業会計ではそれが当てはまらないのです。 つまり農業においては、結果としての農作物の出来高や、 生物的変化の予想が可能となるかというと、それは未知数となります。